「ママは二彦よりもバドミントン上手だもんねー」
と言ったことあったね。
それを言うことで、二彦がやる気になれば良いと思ったんだ。
二彦は「くそー、ママより上手になってやる!」ってやる気になってくれたね。
言葉はね、言った言葉自体の意味も大切だけど、
「どんな気持ちが込められているか」も重要だと思うんだよね。
そして、言うタイミングによって、全然伝わり方が違ってくるんだよね。
「二彦の方が、三ノ姫よりもバドミントン上手だもんねー」と二彦が言ったのが、
『三ノ姫も俺くらいがんばれよ』
という励ましの意味で言ったのなら、ステキだね。
だけど、
『三ノ姫は俺よりも下手だ、俺の方が上なんだ!』
っていう、相手をバカにしたような気持ちや、自分を持ち上げたい気持ちで言ったのなら、
それはママにとっては残念なことなんだよ。
「自分が上なんだ」と言わないと、自分が保てなくなるとき、あるよね。
「自分はできる人間なんだ!自分はすごいんだ!」
言いたくなる気持ちはとても良く分かるよ。
ママは、「あの人よりは、私の方が足が細い!私の方がまだマシだ!」って思ったこと、あるよ。
だけど、他人(特に目の前にいるとき)を下にして、自分を上に見せるのは、
それは、「徳のない人」のすることだね。
ママの場合で考えると、
「あなたよりも私の方が足が細いもんね~<(`^´)>ドヤァ」
と、相手に言っているママを想像してみよう!
「ママは何言ってんだ…?」
って思わないかな?
「たいして足の太さに差はないと思うけどなぁ」
って感じるんじゃないかな?
自分より弱い人と比べて、自分が強いと証明するのはナンセンス。
比べるなら、過去の自分と今の自分を比べよう。
過去の自分よりも、今の自分がどれだけ成長できたか。
そこに着目して、それを誇れる人間になろう!